第5話 「餃子対決だよコロピックル」の巻
ある日、
六佐志の部屋に同じマンションに住んでいる満 美鈴(まん めいりん)おばさんが、得意の手作り餃子を持ってやってくる。
美鈴おばさんは、美味しい餃子を作れる人には美と富が授けられるという、昔住んでいた村の風習が抜けず、今も近所の人達によく餃子を配っていた。
それからしばらく経ったある日、六佐志の部屋に王 翔子(おう しょうこ)という女の子が、引っ越しの挨拶にやってくる。
そして「つまらないものですが」と言って、手作りの餃子を渡してきた。
どうやら母親が美鈴おばさんと同じ村の出身のようで、翔子も母親の影響を受けて近所に餃子を配っているのだという。
しかしなかなか美鈴おばさんの餃子を超えることは難しく、ひとり悩んでいた。
そんな折、美鈴おばさんの娘、満 周子(まん しゅうこ)が留学先から一時帰国し、翔子とどちらがおいしい餃子を作るか、勝負を行うことになる。
そしてその勝負の舞台を、六佐志がセッティングすることになったのだが…
(この物語はフィクションです。登場するあらゆる内容について、実在するものとは一切関係ございません。)